logo 一般財団法人 阿蘇のあか牛・草原牛プロジェクト

General Incorporated Association “SOUGEN-GYU Project

阿蘇のあか牛・草原牛プロジェクトについて

日本で不動の人気を誇る肉といえば、霜降りの牛肉でしょう。畜舎のなかでトウモロコシや大豆粕といった濃厚飼料を食べて育てることで、サシと呼ばれる脂肪をたっぷり含んだ霜降りの肉が生まれます。

対して、牧野でのびのびと育ち、草だけを食べて育った阿蘇のあか牛の肉は、脂身こそ少ないですが、噛めば噛むほど広がる旨味が特長。どちらが正しいというものでもありませんが、私たちは従来の肉質等級だけにとらわれず、生き物としてあるべき姿を大切にしたいと考えました。

牛は本来、野山で草を食べて育つ生きものです。

広い野山に放ち、草だけを食べさせるという牛本来の育て方は、日本全国どこでもできることではありません。それは一年を通じて牛を養うだけの草を蓄える、阿蘇の草原だからこそできることです。阿蘇の草原を有効に活用し、日本の食の未来を明るいものにしていきたい。そんな思いから、「阿蘇のあか牛・草原牛プロジェクト」は生まれました。

草原牛について

草原牛とは、阿蘇の草原で一年中、草だけを食べて育つあか牛のことをいいます。起伏のある野山でのびのびと歩き回ることで牛はすこやかに育ちます。畜舎で育てるのとは違い、糞尿の処理の手間が省けるなど、農家にとってもたくさんのメリットがあります。

1. 低脂肪で高栄養。うまみたっぷりの赤身肉

「阿蘇のあか牛・草原牛プロジェクト」の牛肉は、一般的な方法で育てられた牛肉と比べると明らかに低脂肪であることがわかります。草だけを食べて育つため、β-カロテンも豊富です。また、放牧によって一年中ほどよく運動をしているために機能性成分といわれるカルノシンや、うまみ成分と呼ばれる遊離アミノ酸などをたっぷりたくわえているのも特長です。味わいも濃厚で、霜降り肉とはひと味違うおいしさを味わえます。

2. 一年を通じて放牧。牛にも人にもやさしい育て方

日本で牛を育てる場合、成長速度を増すためにトウモロコシなどの穀物を含む濃厚飼料を与えるのが一般的です。一年中のびのびと、草だけを食べさせて育てる「阿蘇のあか牛・草原牛プロジェクト」の繁殖・肥育スタイルは、野草地を利用した牛本来の育ち方を尊重したもの。(これを、野草地放牧といいます)牛がすこやかに育つだけでなく、糞尿の掃除といった日々の世話の手間が省けるなど生産者の負担軽減という意味でも理想的です。

3. 社会的意義

濃厚飼料の国内自給率はわずか数%。ほとんどが輸入に頼っているのが現状ですが、夏も冬も草が育つ阿蘇の草原ならば、一年を通じて草だけで育てることができます。飼料自給率100%の国産和牛が育つことは、持続可能な日本の農業を考える上で意義のあるものです。また山間部草原のほか、耕作放棄地や使わなくなった果樹園なども放牧地として活用できるため、阿蘇の草原景観維持や農地の荒廃を防ぐ効果も期待できます。

4. 生まれてから出荷まで

草原牛と一般的な牛肉の比較

法人概要

一般社団法人 阿蘇のあか牛・草原牛プロジェクト

設立年月日:2014年3月31日

役員・社員等(2016年12月現在):

 代表理事 橋村義宣

 理事 内山 彰、林 和文、高松博志

関連企業・団体:特定非営利活動法人 阿蘇の牧野活用推進会議 株式会社 放牧技術研究所

所在地:熊本市中央区出水6-3-18 TEL. 090-7454-4711 FAX. 096-300-3129

沿革

  • 2011.2 松阪牛の飼養実態視察

  • 2011.5 東海大学農学部との意見交換および協力要請

  • 2011.8 草地畜産展示牧場、全国40ヶ所を視察

  • 2012.8 草地畜産展示牧場、全国40ヶ所を再視察

  • 2014.3 一般社団法人 阿蘇のあか牛・草原牛プロジェクト設立

  • 2014.5 狩尾牧場にて放牧肥育開始

  • 2015.5 瀬の本山鳥川牧野にて、繁殖牛の周年放牧を開始

  • 2015.10 狩尾より満願寺へ移動。引き続き、里山放牧を実施

  • 2016.3 満願寺放牧分を屠蓄

  • 2016.4 初の試食会を実施

  • 2017.6 南小国町放牧推進協議会発足し、支援体制が確立

代表挨拶

代表 橋村義宣

以前から食の安心・安全に関心があったこともあり、生産者や専門家、研究者、料理人などと交流を重ねてきました。偏りすぎたサシ志向や、飼料の国内自給率の低さに伴う安全性・持続性への不安、過重な農家の労働や後継者不足など、日本・阿蘇の牛肉生産が直面する多くの課題に愕然としたのは数年前のことです。

打開策を探るなかで、日本の採草放牧適地の1/3を占める阿蘇の草原ならば、一年を通じてあか牛の放牧肥育が可能だという仮説にたどり着きました。ゼロから牛肉生産の勉強を始め、東海大学農学部阿蘇キャンパスのご協力などもいただきながら、2014年3月に設立したのが、「一般社団法人 阿蘇のあか牛・草原牛プロジェクト」です。

今後も安心・安全な食の追求と、阿蘇の草原維持の取り組みを続けてまいります。

ご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

一般社団法人 阿蘇のあか牛・草原牛プロジェクト

代表 橋村義宣

協力先について

草原牛プロジェクトは設立以来、団体・法人・個人を問わずさまざまな方々のご協力のもと、取り組みを続けています。

 

牧野・生産協力/南小国町山鳥川牧野組合

繁殖・肥育指導協力/東海大学農学部阿蘇キャンパス

調査分析研究協力/農業・食品産業技術総合研究機構

販売協力/鶴屋フーディーワン、株式会社きたやま南山(京都)

試食会等場所提供/リストランテ・ミヤモト、岡田屋

資材協力/株式会社 サージミヤワキ、MSK農機 株式会社

その他協力/南小国町、南小国町旅館組合